statement -
和紙に、岩絵具、銀箔、膠などを用いて絵画を制作しています。
人々の暮らしも自然も変わらないものはない中で、変化や失われる中にある希望、痕跡を拾い集めて新たな風景を描こうとしています。
私の作品に影響する自然や景色に対する価値観は、故郷での震災経験が始まりです。途方もない世界の中でも、美しい景色の瞬間がありました。それを美しいと思うことは明日や未来への希望でした。
私の描く景色の色は、世界がきらめいて見えた時の空気や、積み重なる時間を表しています。
この世界の美しい形や景色を知りながら、私は自分や誰かにとっての居場所になるような風景を描き記したいと考えています。